セーラー服の期間中

だいたいみんなDISK2が好きっていいますね。ゆずもHomeの方が売れたり、やっぱりベストどうこうの時は、そういうもんなんすねえ。弧弦です。



話したいことがない事もないんだけど、とりあえずこれを終わらせないと。



5・Bell
群を抜いて好きというわけではない曲ですが、頭から離れなくなるんだよなぁこのフレーズ。それはさておき、電車とかバスとか乗り物をテーマにした別れの曲は寂しいっすよ。場景も浮かぶし。サヨナラバスのように大切な人が去っていく曲もあり、こっちは自分が去っていくわけで。走り出す電車、離れていく二人、それは心をも離してしまいそうなほど切ないシチュエーション。ええ曲や。



6・轍-Street stroke-
このベスト盤を聞いて、弧弦が一番曲の深みにはまっていったのは恐らくこれでしょう。海烏さんのコメント等から気になってはいたのですが、ベスト出るまであえて聞きませんでした。初めて聞いて何度も聞いていくうちに、この曲の表面的なかっこよさだけでなく、自分で道を決めること、自分で道を選ぶことの大切さを再確認。なかなか実行に移せることではないですが、伝えるべきメッセージ性がガンガン伝わってくる。「開いた扉通り抜けても それじゃ強くなれやしないよ」の辺りは、アップテンポなのに、応援歌なのに泣きそうになりました。そうだよなあ・・って感じで。そのあとこのアレンジになる前の方を聞いたのですが、力が全然違う。このアレンジ、唄い方にもジーンとくるものがあります。



7・DOOR-The knock again-
二枚通して唯一の作詞作曲・黒田俊介。そして唯一書かれた曲説には、物理的な話ばかりで曲の中身の話が1行。レビューかきづらい。黒田氏の作る曲にあって小渕氏の曲にないもの、まだ黒田曲を二個しか知らない僕が言えることじゃないですが、「泥臭さ」でしょうかね。もっといい言葉を使えば「男らしさ」。いや、でも「泥臭さ」の方がニュアンスが近い気がする。「大樹の影」のときも、あの曲調のワリにはそれを感じたし。んでこの曲ですが、そんな泥臭さがいい味出してます。歌詞が小渕曲より気持ち不器用なんですよね。ただそんな歌詞とアレンジ、そして何より唄い方が圧巻の一言。最後のサビなんかは絶対ライブで生きる感じがする。ここぞという時に聞きたくなる曲です。カラオケで歌ったらかっこいいと思うよ。



8・太陽
軽快なメロディ、ストーリーチックな歌詞の内容。この曲はいい曲というよりは「面白い曲」ってイメージが付きました。ひと時の恋を綴ったものなんですが、感情の中を繊細にえぐった歌詞が多いこのベストの中においてやたら目立つんですよね。この外面的表現の多い歌詞が。だって聞いたあとどんな感情になっていいのかわからないんだもん。面白い曲だ。Aメロのメロディと、木琴(マリンバかな?)を使用したアレンジが好きですね。



9・桜
満を持してリリースされた処女曲は、こんなにも有名になりました。メロディやアレンジに新鮮味があるわけでもなく、ましてや「さくら」なんてタイトルの曲は食傷気味であったこの時代に、なぜこんなにも人気が広がっていったのか。それは「コブクロ」という名があるから、ということだけではありません。この曲が、リリースされるずっと前、この曲ができた頃から彼ら自身を見守っていたからなのではないでしょうか。誰だ俺は。しかしこの曲は本当に黒田氏の声が生きてるなぁ。こないだめざましでライブ中「こんなにいい桜を唄われたら、そりゃ泣きますよ」って小渕氏が泣いてる映像が流れてましたね。これはすごいことなんじゃないかなぁ。ここまでひとつの曲に思い入れを持つことって難しいと思うし、単に黒田氏を褒めた、この曲を褒めたというコメントではなくて、「今まで」が含まれた感情からなる現象ですよね。改めて歌詞を見てみても、やっぱりいい曲。でも僕らがこの曲を、コブクロより、特に小渕氏より好きになることはできないですね。



10・未来への帰り道
最後の「歩こう 未来への帰り道を」を終えた瞬間、終わりと始まりが同時に来る。ゆずの「Going home」のときは、ひとつ読点(文末の。のこと)を打ったように感じたんですが、この曲は読点のあとにもうひとつ話が始まるようなイメージ。なんにせよ、コブクロにとって振り返った8年間(桜から数えて)は、いろんな曲ができたように、いろんな思いを繰り返した日々だったんでしょうね。それこそ「永遠にともに」じゃないですけど、共に歩いたり、共に悩んだり、共に泣いたり笑ったり。こういう経験がない僕たちが言える事はほとんど薄っぺらなのかもしれないですけど、こういった曲がアーティストの今までのものを映し出してくれている気がします。でも、まだまだ映し出せるスライドは余っているはず。ひとつ区切りをつけたコブクロが、次にどんな曲を出してくれるのか、どんな姿を見せてくれるのかが楽しみです。



おわったおわった。多少自分に酔ってる部分もありながら打ち込んでますが、コメントもたくさん頂いて幸いです。明日からはまた中身の薄い日記に戻りたいと思います。コブクロ様ありがとうございましたm(_ _ )m