空気を読むとは

どうも部活に本格復帰してからというもの、腹を立てることが多い。気分が鬱になってるという人は日記を見回っててもたまにいますが、鬱になる前に怒りの矛先を作ってしまい、そちらにしか怒りが行かなくなる。つまり、なにがあっても腹を立ててしまう。



今日は個人コンクール、ソロコンなるものがありました。弧弦は応援。この大会に弧弦と入部当時からの付き合いである同級生、同じトロンボーンであるA君が参加したのですが、あいにくA君は本日38度越えの高熱。午前中の練習の時点からかなり辛そうな様子を見せていて、みんながA君に気を利かせる。無論、弧弦も。



体調は最悪ながらなんとか本番をやり終え、結果も出る。最後のミーティングも終わり、参加しなかった男子から参加した男子へ差し入れ。この際にいつもの馬鹿げたトークが繰り広げられるわけで。弧弦はネット芸人をやってるぐらいですから、人を笑わせることが好きです。冗談が好きです。なのでこういう所では弧弦の真骨頂が出るわけで、ツッコミ担当でもあるので笑いを導く係、みたいになるわけです。自分で言うのもなんですけどね。で、弧弦はA君に向かって「明日予定されていた男子での集まりが、A君が体調不良のため無しになった」ということを前提に「なんでだよ来いよ」的な冗談をA君に投げつけるわけですよ。みんなは笑ってくれるわけですよ。いいムードで解散したんですよ。



そしたらそのあと、同じく男子で同級生で、2年生の4月から転校してきたB君が俺に向かって「ああいう冗談、病気の人に言わないほうがいいよ。本気で苦しんでるから」みたいな注意をしてくるんですね。ちなみにこの場合の「本気で苦しんでるから」は、特に本人に聞いたというわけではありません。B君の意見です。



まあ正直、お前から言われる筋合いはないと。2つの意味で。まず、冗談を受け取って苦しいかどうかは、他人がわかることではございません。僕とA君は3年間、相手がどんな状況であろうと冗談と冗談をぶつけ合わせてきた仲。もしも冗談でも嫌なことを言われたら、「それ笑えないから本当にやめて」と本人からくれば、「ゴメン」と素直に謝れます。素直にこっちが悪いと認められます。それを、冗談の当事者でもないただの野次馬から言われても。お前に何がわかるという。偽善者ってやつですかね。



そんで、コイツは「誰も見ていないところで何の根拠も無く飛び蹴りをする」というかなり理不尽にこっちがダメージを食らう冗談を多発してくるやつで。飛び蹴りってどんだけ抑えてもいろんな法則が働いて、結果的に食らったほうは『痛い』ですからね。こんなことしてくるやつが病人にどうのこうのとか言える立場じゃないと思うんですけどね。



せっかくの、ひとつのことが終わったすっきり感。「後は定演だけだ!」という高揚感。これが全部失われて、ただただ腹が立つ帰り道。空気読め的なことを言われましたが、俺の中ではB君が空気を読めずに弧弦が腹を立てているといった印象。



まあ要するに、万人が認める「空気が読めるやつ」なんて居ないんすよね。読めるほう、読めないほうっていうのはあるかもしれないですけど、周りの誰かが空気を読めない、自分の思い通りではない言動をすることで、人間という誰もがエゴイズムな生物は、自分の思うとおりにいかずに嫌悪感を覚える。だからまぁ、B君が僕にグチグチ言ってきたのも、僕が腹立っているのも仕方が無い。人間ですから。うん。